チェコ留学日記 (医師編)

チェコへ臨床医として留学してみた日記

アルメニア人医師の給料など

 アルメニアは世界で初めてキリストを国教として認めた国だそうな。現在同僚のアルメニア人もキリスト教徒らしいが、あまり厳しくないらしくチェコでは教会には行っていない。そんなアルメニア人にアルメニアでの医師の給料について聞いてみた。

 アルメニア人医師の10~20年目くらいの医師は基本月給が大体200~300ユーロくらいでそれ以外に他の病院でバイトに行って当直などをして合計800~900ユーロくらいを毎月稼ぐ。これは科によりかなり違い、循環器は結構もらえる方なのだそうだ。驚くべき給与システムの一つに、手術一軒あたりの金額を保健システムから病院へ支払われるらしいが、実際に使った機材を安く済ませたらその分だけ医師に給料として支払われるらしい。逆に難しい手術を行って余計に機材を使うと給料が減るらしい。そのため、IKEMで新しいカテーテルを余分に出すとアルメニアではこんなにカテーテルを出せないので信じられない、と言っている。自分にとっては、IKEMは必要最低限でやっているかな、とも思っていたほどなので、日本に来たら発狂するかもしれん。お国柄、求めている医療が違うのでどちらが良いとかどちらが悪いかとかはないと思う。