チェコ留学日記 (医師編)

チェコへ臨床医として留学してみた日記

自転車界の色々なドーピング

 自転車界は1990年代から現在に至るまで薬物ドーピング汚染に悩まされている。最も衝撃的だったのはツールドフランスを7回優勝したアメリカ合衆国のアームストロングがドーピングを告白したときである。彼は選手時代に一貫してドーピングをしていないことを訴え続け、それに異を唱えた選手をレース中に命の危険を感じさせる行為を加えたりして早期に引退に導いた(ドーピング発覚後に謝罪したらしいが・・・)。彼自身も(ビジネス的側面も含まれているのだろうが)癌患者団体への寄付などもしていたこともあり、自分も興味深くその経過を見ていたのを覚えている。

 ついに薬物ドーピングが時代遅れなドーピングが先日行われた自転車シクロクロス世界選手権という競技で発覚した。現在U-23のベルギーおよびヨーロッパチャンピオンの自転車をレース後に検査したところ、なんとモーターが自転車から出てきたという。一応数年前から技術的には可能と言うことはまことしやかに言われており、ツールドフランスでも機材をX線にかけてドーピングがないか検査しているが今まで見つかっていなかった。薬物ドーピングは見つかっても最終的には選手の判断と言ってしっぽ切りが出来るが、機材ドーピングはメカニック含めて全員が知った上での行為なのでチーム含めて大量処罰の予感がする。選手の言い訳は、「友達のバイクに乗ってしまった・・・」。誰のだよ、と逆に聞かれそうだが、その言い訳は。

夜に久々のポーランド人が明日の症例をみるだけのために登場。とくれば、当然ビール。折角飲む量を減らしていたのに・・・。

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総ビール消費量336L