プラハのトラム140周年記念見て、三匹の蛙探して、プラハ城でVinobraní
曇り
今日はプラハのトラム開業140周年ということで、プラハ中心部で新旧のトラム展示がされると言うことなので昨日3時までゴソゴソしていて眠いのに8時半起床。
Staroměstská駅近くに展示するとあるが、ホームページ(MHD140.cz)が全てチェコ語のためgoogle先生に聞いても良くわからないところが多かった。とりあえず10時30分までは展示しているらしいのだが、よく考えてみると本来そこを走っている平常運行のトラム自体はどうなるのか?着いてみると当然のようにトラム運休で、歩行者天国になっている。
多分架線修理用車両。こう言うのでありがちな、実はベンツ製。1966は1966年製と言うことか?
こんなタイプも。
先日話題に出した浦沢直樹作のMonsterで赤いバラの屋敷に行く際に渡った、Mánesův most(マーネスーフ橋)の上の線路にはトラムの渋滞。前数台はTatra社製。
下のトラムはTatra KT8D5で、ソ連崩壊間近に設計されたものだが興味深いことに他のトラムは運転台は先頭車両だけにあるが、この車両は両端に運転台がある。
動いていないのでいつもならこの距離で撮っているのが
無駄に近づいて撮ってみたりもできる。
下のトラムはチェコの一大企業、Škoda(シュコーダ)社製Škoda 14 Tで、デザインはあのPorsche Design Group。ラッピング広告されちゃうと・・・
実際に動いているとこの距離だと気づきにくいが、
止まって滑り止めの砂も出しまくるとコンモリ盛られるのがわかる。
トラムは写真撮り放題で、1960年設計で世界の路面電車で最も多い生産台数のTatra T3に乗ってみる。
当時からボタンなどは変わっているだろうが、基本的なところは多分殆ど変わらない運転台。
新型のトラムはワンハンドルマスコン式なのが、これはフットペダル式(共にこう呼ぶのか知らないが)。右の大きいのがブレーキで、その左にある小さいのがアクセル。業務中でないので運転手さんはフレンドリーに何でも教えてくれる。
で、割りと新しい2010年製Škoda 15 Tと、
今年5月には運用開始と言われながら8月24日にやっと運用開始した改良版Škoda15T4 ForCity Alfa。
外見は殆ど同じだが、よく見ると黄色い線が入っており、ラインも銀→白に変わっている。違いはこれだけでは当然無い。下は運転台の後ろの支柱にある案内板を写したたものだが、乗客にとって何より大きな違いがこれ(左が15T、右が15T4 ForCity Alfa)。
ベビーカーは無くなったのでは無く場所が移動しただけで、実は無料WiFiが開始された。チェコはレストランでも比較的無料iIFiが繋がるところがあり、České dráhy(チェコ国鉄)内でも便によって繋がるが、いよいよプラハ市内のトラムにも導入されたのである。地元の人は携帯でも4G回線が既に使えるので路面電車に乗ったからと言ってあえて遅くなるであろうWiFiに繋げないだろうが、観光客は迷路のように走るトラムの乗換えなどを調べやすくなるだろう。
そしてもう一点大きな変更点は一番上のマーク。そう、エアコン。今までの15Tは運転席にしかエアコンがなく暑いときは乗客は耐えるのみだったのが、乗客席にもエアコンがついたのだ。5月に運行ししていれば今年の猛暑だったチェコでもありがたがられただろうに、皮肉にも納期が遅れて殆ど使われることなく今年は冬に入りそうである。
これがフロントマスク。ここ10年くらいのヨーロッパにありがちなつり上がり系。矢に三つの羽がŠkodaのエンブレムで日本ではあまり知られていないが、今はVW車の傘下にあり、別企業となっているŠkoda Autoは近年Tour de FranceやVuelta a Españaのオフィシャルスポンサーでヨーロッパではよく知られている(車のレベルとしては大衆車メインで扱いは高くないが…)。
後ろは黄色いラインは入らない。
こちらが最新型の運転台。左に見えるのが先述のワンハンドルマスコン。面倒くさそうに座っているのは職員。
先ほどの運転台と比較してボタンだらけで、液晶画面もあり50年という時代の差は当然感じる。
これは旧型の15Tから運転手目線で見たTatra T3。運転台はボタン配置含め、新型と共通のように見える。やはり乗客利便性アップ用のアップデートバージョンなのだろう。新幹線で言えば、N700系とN700Aとの違いくらいか。
こんな昔のチケットのレプリカも貰えた。5Krで乗れた時代のものか(2015年現在は大人は最低24Kc)。よく見るとドイツ語併記なので、戦前と思われる。
電車が動き始めたが招待券がないと乗れないので走って追いかけると、前に他の車両が。もっと古い車両があるとgoogle先生が言っていたのでおかしいと思っていたが、どうやらカレル橋に向かった方にそれは停車していたらしい。
既に動き始めており、モロブレの写真。他にもあっただろうに、不覚。
それにしても総人口比考えたら、巨人の優勝パレードの際の銀座並みの行列がNárodní Divadlo(国民劇場)の前に出来ていた。そして、もう一点、こちらの撮り鉄らしき人がいたが、写真撮ろうとしている前に人が入り込んだらPhoto!!!!!と言って怒鳴っていた。まぁ、どけと言うことなんだろうがこちらでも場所取りが重要なようだ。
終わったら、次のイベントへ。実は昨日3時まで起きていたのはMonsterを全部見ていたからで、気分を高めてから見つけたいものがあったからだ。それは登場人物の双子が身を潜めていたという家の目印、三匹の蛙(Tři ŽábaI)の看板のモデルになったというホテル。簡単に探せると言うことだったがカレル橋を渡ってすぐの右手にあり、本当に一瞬で見つかった。
ただ、本当にここをモデルにしているかは知らないし、こんな看板はいくらでもありそう。元の看板は三羽のダチョウで、蛙ではない。
と言うのも、こちらには壁にもダチョウが書かれているが、漫画では全くなしだし。
今日最後のイベント、と言ってもまだ11時だがプラハ城の王宮庭園でのワイン収穫祭(Vinobraní)に行ってみる。はじめは外でBurčák(ブルチャーク)という、発酵途中のワインを飲んでみる。一杯20Kc。味は日本だと完全にカクテル扱いな飲物で、甘くて、少しアルコールがある、リンゴジュース+炭酸?ブドウでなく?味音痴だから参考にならないけど。
続いて公園内の建物で、ワインのテイスティングもやっていると言うことで、グラス代+入場料の80Kcを払い、入ってみる。20Kc位で一杯のワインを買う制度。自分はワインの味がわかるような舌は持ち合わせてないのだが、味は全て満足。日本ではワインあまり好きでなかったため飲みたくなかったが、チェコワインは相当に美味しい気がしてきた。5杯くらい飲んで良い気分になって、ブルチャークを一本(1.5Lのペットボトル)=150Kcを買って帰宅。
他の人のブルチャークについてのブログ読んでいると再度飲みたくなってきたので飲んでみる。そこで大災害が起きて、発酵途中なのでペットボトルのふたを開けた瞬間に爆発し、スマホなど机の上がワインまみれ。どれほどすごいかというと1.5Lのペットボトル一杯だった飲物が、数秒後にこんなになるくらい。500ml位はぶちまけたが、寮の床は絨毯なので焦って拭きまくった。Xperia様は生活防水とうことで、水道水でジャブジャブ洗えて良かった。
読みかけのブログの続きを見ると、ペットボトルを買う際は、発酵途中なので後で爆発することがあるからふたを少し開けておくように書いてあった。一番上に書いてくれてれば…いずれにしろ、今後買われる皆様は要注意。
ちなみに、ワインとはほど遠い透明度。でも、アルコール度数はきちっとあるようで酔える。1.5Lなんて一気に飲めない。